先週、「光の音メソッド」という、長野県の望月玲子先生のピアノ指導法講座を受講しました。
望月先生は、ピティナコンペをはじめ、様々なピアノコンクールで、これまでたくさんの生徒さんを全国大会に導き、ピティナで金賞受賞した生徒さんも輩出されています。
特に、ピアノ導入時の幼児期〜低学年のピアノ指導に定評のある先生で、以前より、そのピアノ指導法について学んでみたいと思っていました。
その内容は、簡単にいうと、「脱力」と「筋トレ」
望月先生が、レッスンで実際に行っている方法を、具体的に教えてくださいました。
「筋トレ」に関しては、やり方がよく分かり、指が転ぶような難しいパッセージや、古典の左手の伴奏形などで不揃いになってしまう場合の特訓に、早速、取り入れていこうと思います。
しかし、「脱力」は、本当に難しい。。。
何が、難しいかというと、結構弾ける人でも(自分も含め)脱力できている、良い音が出せている、と、大きな勘違いしていること。
本当に脱力できている音は、一切の重みがなく、クリアで明るい音で、ホール全体に響き渡るような音なのですが、そのような音を出すことは、本当に至難の技なのです。
肩、ひじ、腕、手首、弾いている以外の指はもちろん、弾いている指も、音を出した瞬間にすぐ抜くこと。
というより、指の形と支えだけ作って、ただスピードで落とすだけで、絶対に力を入れない、という感じでしょうか。
そして、テクニック以前に、まず、自分がそのような音が出せているかどうか、聴き分ける耳を持つことが、最重要課題でもあります。
コンクールの予選、本選などで、いろんな演奏を聞いた時に、なぜあの演奏は通って、あの演奏は落ちたのだろう?!と、不思議に思うことはありませんか?
時代、作曲家に合った表現だったかどうかも、大切な要素にはなりますが、それよりも?!まず音がいい音かどうか、が、一番の決め手となります。
すごく表現力があって、聴いている人の心に残るような演奏ができているのに、なぜか評価されない、そういう場合は、大抵、クリアにホール全体に響くような、いい音で弾けていないのです。
逆に、そうでもない?!と感じるのに、通過している子は、とてもいい音で弾けているのです。
いい音が出せるって、本当に得ですね?!
いい音を出すためには、よく、自分の音を聴くこと。
テクニック的に難しい曲になればなるほど、弾くことに必死になってしまいがちですが、とにかく自分の音をよく聴いて、自分が今、どういう音で弾いているのか、その音でいいのか、本当はどういう音を出したいのか、冷静に聴ける耳を育てましょう。
そればっかりでは、演奏になりませんから、表現力ももちろん重要です。
右手だけが上手な子が多く存在しますが、ハーモニー、全体の音楽を作るのは、ほとんど左手ですから、左手の表現力を磨きましょう。
外部の生徒様でも、ピアノコンクール対策アドバイスレッスンは受講できます。
また、ご自身の生徒様を連れて、ピアノ指導者様も一緒にいらして頂いて、という形のアドバイスレッスンも可能ですので、お気軽にご相談ください。
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