指導グレード4級 筆記 移調楽器の問題
- edopiano
- 1月12日
- 読了時間: 3分
ヤマハ指導グレード4級 筆記試験には、必ず移調楽器の問題が出題されます。
非常にややこしいため、問題の解き方を、ここで解説してみたいと思います。
〜まず基礎知識 Wikipediaより〜
移調楽器とは、ある楽器で楽譜に従って音を出したとき、記譜上と異なる高さの音が出るような楽器のことを言う。
移調楽器とは楽器そのものの性質ではなく、ある種の楽器群では予め移調して楽譜を書くという記譜上の慣例によって生じた呼び名である。
移調楽器は、管楽器に多く見られる。
管楽器では、同じ基本構造を持った異なる管長の楽器が存在し、それらは同じ指使いで違う高さの音を出す。
それらは演奏法も近似しているため、ひとりの奏者が異なる管長の楽器を演奏することができる。
この場合、音の高さが楽器によって違っても、同じ指使いには同じ音符をあてる方が、奏者の負担を軽減できる。
このため、楽譜をそれぞれの楽器の指使いに固定し、楽譜を書くときに高さを調整(移調)して書き表すようにしたのである。

B♭クラリネット・トランペット・ソプラノサクソフォーンで、記譜上の「ド」の音を弾くと、実音は「シ♭」の音が出る(長2度下の音が出る)
→C durでかかれたものは、B durになる
A管クラリネットで「ド」を弾くと「ラ」になる(短3度下の音が出る)
→C durでかかれたものは、A durになる
F管ホルンで「ド」を弾くと「ファ」になる(完全5度下の音が出る)
→C durでかかれたものは、F durになる
以上を踏まえて、例えばこのような問題があります(問題集より)

Clarinet in B♭ 「ド」が「シ♭」になる(長2度下)
Clarinet in A 「ド」が「ラ」になる(短3度下)
Alto Saxophone in E♭ 「ド」が「ミ♭」になる(長6度下)
Trumpet in C 「ド」が「ド」になる (そのまま記譜通り)
Horn in F 「ド」が「ファ」になる (完全5度下)
まず、オーボエ、ファゴットのパートを見て、何調なのか考える
→調号♭3つなことと、音を想像すれば、Es dur の曲と分かる
〜Aの解き方〜
調号♭1つ、F dur で書かれている
F dur で書かれたものを弾いた時に、実際の音はEs dur になる楽器は?
ファを弾くと、ミ♭の音が出る楽器は?=実音が長2度下になる楽器は?
→Clarinet in B♭の②
〜Bの解き方〜
調号♭2つ、B durで書かれている
B durで書かれたものが、実際の音はEs durになる楽器は?
シ♭を弾くと、ミ♭の音が出る楽器は?=実音が完全5度下になる楽器は?
→Horn in Fの⑥
〜まとめ〜
記譜上F durを、実音Es durにしたい→実音が長2度下の音が出る楽器を選ぶ
記譜上B durを、実音Es durにしたい→実音が完全5度下の音が出るものを選ぶ
となります。
続いての問題〜

後半で転調していますが、出だしF durなので、調号を用いて、実音がF durになるようにします
〜Clarinet in A〜
記譜上「ド」が実音「ラ」になる(短3度下)
記譜上 ⚪︎dur が 実音 F durになる
→⚪︎は As (短3度上のAs durで書かれたものが、実音F durになる)
As dur に移調する
音は全て、短3度上に
〜Horn in F〜
記譜上「ド」が実音「ファ」になる(完全5度下)
記譜上 ⚪︎dur が 実音 F durになる
→⚪︎は C (完全5度上のC durで書かれたものが、実音F durになる)
音は全て、完全5度上に
〜まとめ〜
in A (実音が短3度下になる)→ 短3度上げて書く
in F (実音が完全5度下になる)→完全5度上げて書く
解答はこちら

(ヴィオラは、アルト譜表に書き換えるだけで、移調問題ではありません)
以上、解説になりますが、いかがでしょうか?
仕組みが分かっても、上げるのか下げるのか?が、非常に迷うところだと思いますが、よ〜く考えて、頭を整理して、取り組みましょう!
当教室のヤマハグレード取得コースについてはこちら




おお、これは移調楽器の非常に役立つ内訳ですね。混乱するかもしれません。チューニングといえば、ギターを弾き始める直前に 標準 EADGBE ギター チューニングを取得することがいかに重要かを思い出させます。そのしっかりした基盤がなければなりません。