top of page
  • 執筆者の写真edopiano

よい音を出す〜ピアノコンクールでの評価

更新日:2021年9月24日

先週、「光の音メソッド」という、長野県の望月玲子先生のピアノ指導法講座を受講しました。


望月先生は、ピティナコンペをはじめ、様々なピアノコンクールで、これまでたくさんの生徒さんを全国大会に導き、ピティナで金賞受賞した生徒さんも輩出されています。


特に、ピアノ導入時の幼児期〜低学年のピアノ指導に定評のある先生で、以前より、そのピアノ指導法について学んでみたいと思っていました。


その内容は、簡単にいうと、「脱力」と「筋トレ」

望月先生が、レッスンで実際に行っている方法を、具体的に教えてくださいました。


「筋トレ」に関しては、やり方がよく分かり、指が転ぶような難しいパッセージや、古典の左手の伴奏形などで不揃いになってしまう場合の特訓に、早速、取り入れていこうと思います。


しかし、「脱力」は、本当に難しい。。。


何が、難しいかというと、結構弾ける人でも(自分も含め)脱力できている、良い音が出せている、と、大きな勘違いしていること。


本当に脱力できている音は、一切の重みがなく、クリアで明るい音で、ホール全体に響き渡るような音なのですが、そのような音を出すことは、本当に至難の技なのです。


肩、ひじ、腕、手首、弾いている以外の指はもちろん、弾いている指も、音を出した瞬間にすぐ抜くこと。

というより、指の形と支えだけ作って、ただスピードで落とすだけで、絶対に力を入れない、という感じでしょうか。


そして、テクニック以前に、まず、自分がそのような音が出せているかどうか、聴き分ける耳を持つことが、最重要課題でもあります。



コンクールの予選、本選などで、いろんな演奏を聞いた時に、なぜあの演奏は通って、あの演奏は落ちたのだろう?!と、不思議に思うことはありませんか?


時代、作曲家に合った表現だったかどうかも、大切な要素にはなりますが、それよりも?!まず音がいい音かどうか、が、一番の決め手となります。


すごく表現力があって、聴いている人の心に残るような演奏ができているのに、なぜか評価されない、そういう場合は、大抵、クリアにホール全体に響くような、いい音で弾けていないのです。


逆に、そうでもない?!と感じるのに、通過している子は、とてもいい音で弾けているのです。

いい音が出せるって、本当に得ですね?!


いい音を出すためには、よく、自分の音を聴くこと。


テクニック的に難しい曲になればなるほど、弾くことに必死になってしまいがちですが、とにかく自分の音をよく聴いて、自分が今、どういう音で弾いているのか、その音でいいのか、本当はどういう音を出したいのか、冷静に聴ける耳を育てましょう。


そればっかりでは、演奏になりませんから、表現力ももちろん重要です。

右手だけが上手な子が多く存在しますが、ハーモニー、全体の音楽を作るのは、ほとんど左手ですから、左手の表現力を磨きましょう。



外部の生徒様でも、ピアノコンクール対策アドバイスレッスンは受講できます。


また、ご自身の生徒様を連れて、ピアノ指導者様も一緒にいらして頂いて、という形のアドバイスレッスンも可能ですので、お気軽にご相談ください。


コンクール対策アドバイスレッスンいついてはこちら




ピアノコンクール アドバイスレッスン レッスン 横浜 川崎







閲覧数:1,222回0件のコメント

最新記事

すべて表示

バッハコンクール公開レッスン

先月末のことですが、ピティナ主催のバッハコンクール課題曲公開アドバイスレッスンに、小4の生徒が参加してきました。 9月に、ピティナより、バッハコンクール申込生徒を公開レッスンに参加させないかというお知らせを頂き、参加できた次第です。 受講曲は、バッハインヴェンション8番。 予選までまだ1ヶ月半あるのですが、とりあえず公開レッスンまでに仕上げなければ、と、スピード感のある感じで持っていきましたが、8

bottom of page